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幼少期PTSDと慢性疲労症候群(CSF)整体アプローチ。

幼少期のPTSDと成人してからの慢性疲労症候群(CSF)の関係性


日本では慢性疲労症候群で悩んでいる人は日本人口の0.3%、約38万人(厚生労働省調べ)いると言われています。

そんな慢性疲労と幼少期のPTSDが、大人になってからの原因不明の慢性疲労と関係があるといわれていて、特に複雑性PTSDが関係あるという研究結果があります。

米国疾病管理予防センター(CDC)によるとCFS患者の約60%が幼児期にひどい虐待を受けており、このような患者にはストレスに対する反応の低下もみられるという報告もされているようです。

慢性疲労症候群(CFS)は40~60歳の女性に特に多い疾患で、原因不明の疲労感、睡眠障害、記憶力や集中力での障害、疼痛などの複合的な症状がみられる症候群です。

2009年米国では推定400万人が慢性疲労症候群(CFS)に罹患しており、年間で米国の医療コストが90億ドル(約8,1000億円)、患者世帯当たりの損失が2万ドル(約180万円)と多大な負担をもたらしているという統計が出ています。

PTSDって???

心的外傷後ストレス障害:PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)は、命の安全が脅かされるような出来事、戦争、天災、事故、犯罪、虐待などによって強い精神的衝撃を受けることが原因で、著しい苦痛や、生活機能の障害をもたらしているストレス障害です。

心の傷は、心的外傷またはトラウマと呼ばれる。

トラウマには事故・大きな震災などで感じる急性トラウマと、児童虐待など繰り返し加害される慢性のトラウマがあります。

「心的外傷後ストレス障害は地震、洪水、火事のような災害、または事故、戦争といった人災、あるいはいじめ、テロ、監禁、虐待、パワハラ、モラハラ、ドメスティックバイオレンス、強姦、体罰などの犯罪、つまり、生命が脅かされたり、人としての尊厳が損なわれるような多様な原因によって生じうる。」 ウィキペディアより抜粋

といわれています。

複雑性PTSDって???

複合的な心的外傷後ストレス障害 (C-PTSD) は、暴行、性的虐待、家庭内暴力、拷問及び戦争のような長期の対人関係の外傷に起因する臨床上で認識された病気である。

研究者によっては戦争や事故、レイプなどによるものは単純性PTSDとして、複雑性PTSDは家庭内での虐待体験など複雑な体験によるものをとしているようです。

複雑性PTSDの症状

  • 感情調整の障害
  • 解離症状
  • 身体の不定愁訴
  • 無力感
  • 羞恥心
  • 絶望感
  • 永久に傷を受けたという感じ
  • 自己破壊的および衝動的行動
  • 信念の喪失
  • 敵意
  • 社会的引きこもり
  • 常に脅迫され続けているという感じ
  • 他者との関係の障害
  • 以前の人格状態からの変化など

慢性疲労との関係

幼児期に性的、身体的、精神的虐待により心的外傷(トラウマ)を受けると、成人後に慢性疲労症候群(CFS)を発症しやすくなることが以前に報告されています。

ある研究で幼児期に性的、身体的、精神的虐待または精神的、身体的な育児放棄などによる心的外傷を受けた経験がある成人は、コルチゾール濃度が低いこと、身体の神経内分泌系によるストレス反応の機能が低下していることがわかりました。

その結果で子供の時に心に傷をを受けた人は、慢性疲労症候群(CFS)を発症する比率が6倍であることが判明。

子供の時に性的・肉体的・精神的な虐待や育児放棄など、トラウマとなる経験をしたことがある成人男女は唾液中のコルチゾールの量が一般成人よりも低下を示しているようです。
※コルチゾールはホルモンの一種で、これが少ないのは神経内分泌系のストレス反応システムの機能が低下した状態だとされています。

子供の時にPTSDがあった人でも慢性疲労症候群を発症していない人もいるようなので、原因の1つとしてトラウマが発症のしやすさの要因になると思うのですが、実際にコルチゾールの量が低下しているということは成人した後も身体的にストレス対処機能が低下しているということが考えられます。

なので大人になってからのストレス環境下によっては、そのストレスに適応できなくて慢性疲労症候群(CSF)を発症しやすいのかもしれません。

慢性疲労症候群(CFS)への西洋医学的なアプローチ

当院へこられる方たちがうつやパニック発作だとしてもまずは投薬治療(漢方を併用している方もいます。)をされています。診断としては問診と血液検査のみでの診断が多いようです。

マニュアル化されているところだと問診だけのところもあるようです。

まず医療的な処置としては効く効かないは別として投薬治療から始まります。

うつ病の治療薬である、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)や、四環系抗うつ薬、抗不安剤などを組み合わせ、薬物療法に用いられ、効果が認められているものもあります。

副腎皮質ホルモンである、コルチコステロイド薬を使用することもあります。
コルチコステロイド薬って?
炎症を抑えたり、糖質、タンパク質、脂質やコレストロールの代謝を調整したりする働きがあるステロイド薬です。症状に合っていれば効果はありますが、ステロイド薬は、色々な副作用の可能性もあり、長期に渡り使用するのは避けるのが良いと言われています。

長年の投薬をしてる人はちょっと考えて欲しい。

症状で困っている人、重度の慢性疲労症候群で困っている人は長年の投薬をされていたりする方が多いと書きました。

それって完治じゃなくて病気と上手く付き合う方法として長年効かない薬を飲まされ続けていると思うんんです。

一般的に医療などでは完治まで2〜4年。かかるといわれています。(朝起きて疲労を感じない状態)

でもそれ以上に10年20年と薬を飲み続けている人が非常に多いんです。

別に医療批判をしているわけではありませんよ。

原因がわからなくて、自分で考えるのも辛くてっていうのも十分に理解しているのですが、一人で考え込まないで家族や友人に相談するなどの方法をとられることをお勧めします。

うつ症状があるから症状を抑えるために、まずは投薬治療から始める。

医療的な処置なのでそれでいいと思うのですが、問題なのは私は患者さん自身が考える機会をもっと持って欲しいと思っています。

ほんまにうつ?自律神経疾患?パニック症候群?

似たような症状を起こすことは栄養状態や内臓の問題やホルモンバランスなども不調も考えられます。

そういった情報ももっと知っておくと長年、無駄な薬を飲まなくてもいいし、副作用や断薬症状にも悩まされないですむはずです。

幼少期のPTSDですら成人の慢性疲労症候群原因の1つになり得るって言われているんです。

まずは専門医療を受けてみて数週間〜数ヶ月の間、様子を見て良くなってなければ代替医療なども選択肢に入れて考えるの1つかと思います。

冒頭に患者世帯当たりの損失が2万ドル(約180万円)と多大な負担をもたらしているという統計が出ています。と書きましたが、適切な処置を受ければそんなに掛からないのじゃないかなと思う代替医療者は多いはずです。

西洋医学以外の対応

代替医療
カイロプラクティックや整体・オステオパシーや鍼灸などご自身の目的と体に合わせて身体調整をおこなっていくところです。
認知行動療法
医師と患者の意思・症状疎通により、日常生活、ストレス、症状を管理し、良くしていく方法です。
また、問題をより小さくする分解することで、感情や行動の負のサイクルを壊し、 やりがいや改善へと結びつけていきます。
段階的運動療法
ストレッチ、ウォーキング、水泳など、有酸素運動を症状と目標に合わせて、 徐々に負荷(時間、強度)を上げていく運動療法です。
その他、自分自身で最低限気をつけるべき習慣。

  • ストレスを避ける
  • リラックスする
  • アルコール、タバコをやめる
  • 糖分を避ける
  • 太陽を浴びる
  • 過度の昼寝を避ける
  • 活動計画を立てる
  • バランスのとれた食事を心がける
  • 睡眠管理(毎日同じ時間に起きる、寝室に閉じこもらないなど)

PTSDと慢性疲労症候群からちょっとズレましたが

ある研究で幼児期に性的、身体的、精神的虐待または精神的、身体的な育児放棄などにによる心的外傷を受けた経験がある成人は、コルチゾール濃度が低いこと、身体の神経内分泌系によるストレス反応の機能が低下していることがわかりました。

慢性疲労症候群との関係でも書きましたが、幼年期の極度のトラウマに思い当たる節がある方などは一度、コルチゾールの値なども調べて疾患を見直すのもいいと思います。

この記事が健康へのキッカケになれば幸いです。

執筆:平野秀一 (烏丸カイロプラクティックセンター院長)

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