トイレにまつわるet cetera
みなさんの家のトイレは洋式ですか?和式ですか?
少し気になることがあってトイレと排便について調べてみたら面白いことがありました。
和式トイレが腸の機能に基づいた正しい姿勢であり、自然に用を足すことができるとドイツ人の研究者がいるらしいんです。
腸学者エンダーズ博士曰く洋式のトイレだと便が排出されるまで腸繊維に圧力をかけることになり、便秘にもなりやすいらしい。
これは腸の閉鎖機構は、座っている時や立っている時に「ハッチが完全に開く」ようには構造的にできていないからで、腸に負担のかからない用の足し方はしゃがんだ姿勢。
みなさんが膝痛いから無理!とか言われるあまり好きでないあの伝統的なスタイル。
そう、Japanese Styleです。
あっ!つまり和式スタイルです。この姿勢ならる自然で、お尻に圧力を掛けずに済むスタイルのようです。
余談:世界にはしゃがんで排便する人が12億人いると言われているんですって、そういう人たちを研究したところ、憩室症(大腸などに風船状の袋ができる症状)がほとんどなく、便秘で悩んでいる人も少ないことが判明したようです。
活躍筋を活躍させる
肛門付近には括約筋という筋肉があります。
この筋肉は意識して収縮させることができる筋肉ですが、その内側には無意識のうちに動く内肛門括約筋という筋肉がある。
内肛門括約筋は腸の筋肉の一部で、平滑筋という自律神経がコントロールする筋肉です。一方の外肛門括約筋は、体性神経支配の横紋筋です。手や足の骨格筋と一緒で、自分で締めることができます。
ここには感度は唇に匹敵するほのセンサー細胞があり、おならやうんこを安全にできるかどうか判断しています。
「ん?便意が・・でもこれはおならかも。ここは満員電車や!dangerous!」「うんこしたい!ここは家やから
安全です。トイレへGo!」といった具合で、外にいるときや周りに危害を加える危険な可能性の場合はセンサーが元に戻す。
たまにそっちか〜い!ってなるときもあるから括約筋は
Japanese Styleだと活躍筋がfullに活躍できるんですね。
便秘の原因の一つとして
内肛門括約筋の働きが悪くなっていることがあります。
恥ずかしがり屋でなかなかトイレに行けなかったり、内肛門括約筋の活躍を無視し続けていると不貞腐れて寝てしまうんです。
便秘に悩んでいる人は西洋式トイレでは想像もできないですが、便座の上でJapanese Style。
これなら腸に負担をかけずに排便することが可能です。あまりにも勢いがありすぎると跳ね返りという危険性があるのと、通常ならやってはいけないことをしている罪悪感に勝てるなら、腸のためにやってみていいと思います。
まぁトイレに何か足を上げる台を置いておくといいですよ。
腸を大切に
腸はただの排便器官にあらず。
うちのHPの症状ページでもリーキガット症候群について詳しく説明していますが、https://karasumachiro.com/sick/leaky-gut-syndrome.html
エンダーズ博士も腸はただ排便するだけの器官ではないといわれています。
腸には細菌(腸内細菌の総量は2kg)が大量に住んでいて、免疫系の3分の2を担っているんです。
細菌は病原菌と戦い、血液型の発達に関与し、食べ物を消化し、エネルギーを抽出し、ホルモンを作る。
それだけではなくて健康にも影響します。
この腸と脳の関係は、医学でも比較的新しい分野でまだはっきりとは解明されていませんが、腸内細菌と健康や病気との関係はますます注目浴びています。
腸内細菌のバランスが取れていれば健康が保たれますが、細菌のバランスが崩れると炎症性大腸炎や肥満などの慢性疾患につながることが判明している。
また、動物の研究からは精神疾患や気分とも関連があるという証拠が集まっている。
ちなみに、これまで体には必要のない機関として役立たずと思われていた盲腸ですが、実はその全体が免疫組織でできおり、有用な腸内細菌のレーダーとして機能しているらしいですよ。
これからの暴飲暴食の季節、腸を大切にね。