敵に塩を送る。

有名な言葉ですよね。

武田信玄と上杉謙信の故事。

最近は減塩ブームで、うちにきてる患者さんの話を聞いたりしてると高血圧なんで減塩してます。とか体にいいから減塩してます。とか言う人が結構いる。

そう言う人の体に触れているとちょっと薄い印象を受けるですが、濃度が薄いと言うかなんというか。

昔はそんな事なかったのにちょっと前からやたらと熱中症の人が多いな〜と気になって色々調べてる時期があって、通信などには書いてたのですが、やり過ぎる減塩はどうなんやろ?とちょっとまとめてみました。

塩分=高血圧?

厚生労働省が2000年に開始した健康づくり運動「健康日本21」でも、減塩、減塩と叫び、1日7〜8グラム以下、WHOでは5グラムが基準になっています。

日本人は塩分の摂りすぎ??

1960年、アメリカの高血圧学者のダールが発表した論文です。アメリカ軍の将校だったダールは、日本に高血圧症が多いと注目し、東北地方と南日本を対象に、g食塩の摂取量と高血圧症の発生率を調べました。

その結果、1日平均27~28グラムをとっていた東北地方は、1日平均14グラムの南日本より高血圧が多いと結論づけられました。

東北地方は寒くて血圧を上げる必要があると言う人もいるけど、基本的にその土地土地で生きて来た人たちの生活スタイルがあると思うので、塩摂りすぎてるから病気になるはちょっと違う気がします。

東北で塩分摂取量が高いことの理由として,気候が寒冷であることが大きく影響しています。

寒い東北地方に住む人々は,塩分を摂取することで体温を維持してきました。

また,冷蔵技術が発達している現代では大分様子が変わりましたが,1年の約3分の1が深い雪に覆われる東北に暮らす民にとって,収穫した食料を塩蔵して保存することは生きていくための1つの知恵でした。

その代わりに高い塩分摂取量は「高血圧」という,いわば風土病が定着したのだと思います。

もちろん塩を摂り過ぎるのは腎機能がおかしくなるので1日に30グラムは摂りすぎかもしれない。

でも、それはもし単純塩化ナトリウムというものだけを摂り続けたらの話で、昔ながらの塩には他のミネラルも微量に含まれているし、人の体ってそもそもミネラルのバランスが必要です。

気候風土にあった生活

ナトリウムの作用で血圧が上がることは間違いないです。

でも基本的に塩辛い物を食べれば喉がかわいて水飲んでおしっこで体の外にナトリウムはカリウムの働きで排泄されるようになっています。

だから血圧=塩。という図式もちょっとなと思います。

今の人って水を飲まない人多いんですよね。

患者さんたちも今の湿度の高い時期でも1日に500mlぐらいとよく聞きます。

以外とコンビニ食などの外食が多くて来い味付けのものを食べてるのに、水を飲まない。

コーヒーはよく飲むし、ビールも毎日。

清涼飲料水もよく飲むって生活をしているとそりゃミネラルのバランスも崩れますよ。

食事などの水分で大体600mlは取れると言われてるけど、汗や尿、便などど2.3ℓは体から排泄されるからそれやとちょっと少なすぎる。

減塩運動のおかげで、塩不足の人も非常に多いし、減塩をしているせいで日本人の体温が低くなっているとも言われている。

やっぱり食事はその土地にあったものを取るのがいいです。

基本的にご飯、味噌汁、おかず、一品に漬け物とかね。

塩不足が原因と言われる体調不良

36度を切る低体温。
脱水症状。
原因不明の不定愁訴。
筋肉の痙攣、足がつりやすい。
食欲減退、虚脱感。

そしたら塩を取れば元気になるのかと言われれば違うと思いますが、過剰に制限をかけている方はもう少し取った方がいいと思います。

WHO 世界保健機構が推奨しているのは1日に対して5g

厚生労働省が推奨しているのは7〜8g。

食卓塩(炭酸マグネシウムを添加)食塩(精製塩)自然塩(そのまま)で自然塩の方がミネラル分が豊富に含まれてます。

できれば自然塩がいいとは思いますが、精製塩とかでもいいと思います。

食卓塩の使いすぎはあんまり良くないかな。

日本人は塩が不足していると警笛を鳴らしている医師もいるぐらいで、高血圧との関係もハッキリと解明されていませんし、もし塩が血圧をあげるという単純な理由やったら、低血圧で悩んでいる人の血圧をあげるのに塩が治療に使われてもいいのかな?と思ったりします。

バランスが大事

ナトリウムの摂取量が不足すると、様々な症状があらわれます。

通常、細胞内や骨に蓄えられているナトリウムは、体内の塩分濃度を調整するために細胞外液と呼ばれる血液や消化液に溶け込んでいます。溶け込んだナトリウムは、排出されすぎないように腎臓で再度吸収されます。

この繰り返しを行いながら塩分濃度を調整してます。

体内がナトリウム不足になると体は、定期的にナトリウムを循環させていた状態から、「やっば!塩分が足りひん」と体にナトリウムを溜め込むという塩分不足緊急対策をとります。

これにより正常な状態に戻ろうとするのです。

この無理な対策が、先に書いたような様々な症状を引き起こすことになります。

あとカリウムは、体内に存在する量がもっとも多いミネラルです。

ナトリウム(食塩を構成する成分の一つ)とともに細胞の浸透圧(※)を維持調整する働きがあるため、生命維持活動の上で欠かせない役割を担っています。

また、体に含まれている余計な塩分(ナトリウム)を体の外に出す効果があることから、血圧を下げる代表的な栄養素といわれています。

このバランスが取れているからこそ、塩をよく取っていてもカリウムが余分なナトリウムを排泄してくれているんです。

腎臓の働きが低下するとカリウム制限が取り上げられますが、カリウム自体が腎臓に悪影響を及ぼすわけではありません。

腎臓に障害があると、カリウムを十分に尿に排泄することができずに、体内に蓄積してしまいます。

血中のカリウム濃度が上がってしまうと危険な不整脈が起きたり心臓が止まって突然死することもあります。

このようなリスクを回避するために、血液中のカリウム濃度が正常範囲内であるようにカリウム摂取を制限する必要があるのです。

まとめ

なんでもバランスが大事ってこと。

ほんで塩がなけりゃ人は生きていけないってこと。

減らしている場合じゃない。

減塩減塩と叫ばれて、塩だけを減らすのはちょっとおかしいんです。

ナトリウムとカリウムの関係が示しているようにバランスを取るって機能は備わっているから。

減らして増やしたら病気になるリスクも増えるんちゃうやろか?

そう思いません??

基本的には内臓の機能に問題がなければ、食事をとって、水分をしっかりとっていればそんなに大きな不調にならないと思います。

これからの季節は塩分は減らしすぎないようにね!

患者に塩を送る。

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親父が北海道、オカンが九州の出身、京都で出会い、私が生まれ京都育ちですが京都人っぽくない沖縄の宮古島が大好きです。沖縄の人とよく間違えられます。
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