明日からは祇園祭!

6月も今日で終了ですね。

そして明日からは祇園祭が始まります。

まずは神事始めとして切符入りがあり、各お町内がバタバタしてきます。

切符入りって?

吉符入りは各山鉾町では7月1日から5日の間に「吉符入(きっぷい)り」をして祇園祭本番モードに入る各町内での始めの儀式です。

1番有名な長刀(なぎなた)鉾は5日に「吉符入り」の時に四条通に面した会所でお稚児(ちご)さんが「太平の舞」を披露します。

見たことある人も多いんちゃいますか?ニュースとかでやるので見てみてくださいね。
maxresdefault
巡行本番の最初にも披露する天下泰平と五穀豊穣を祈るための舞です。

「吉符入り」とはお祭りの最初に皆で集まりる八坂神社から神職を招き、お祓いをしていただき、巡行までの祭りの無事を祈願する神事始めなんですね。

またうちの近所にある3日は「船鉾」の「吉符入り」です。この日は「神面あらため」という儀式があります。

新面あらためってなんやそれ?

普段は厳重に保管されているこのふたつの面ですが、祭の季節を迎える毎年7月3日に面を取り出し、無事を確かめる儀式をおこないます。それが「神面改め」と呼ばれるものです。

船鉾のご神体は4体ありますが、代表として挙げられるのが、神功皇后(じんぐうこうごう)です。

その神功皇后のご神体が、身につけるお面が、神面と言われるものでそれを改め確認するので新面改めの儀式と言われてるんですね。

豆知識

神功皇后(じんぐうこうごう)って遠征中の天皇が海上で亡くなったときに、夫に代わって男装し、海軍を率いて勝利した…という伝説をもつ強い女性です。

その時に皇后は妊娠中で、凱旋後に後の応神天皇を出産したと伝えられ、そこから船鉾は、航海の安全と、安産に御利益をもつと言われています。

航海に行く方は少ないと思いますが、強い女になりたい!安産を祈願される方は是非とも船鉾へ!

皇后の神面は、室町時代につくられた「本面」と、本面に似せて江戸時代につくられた「写し面」と呼ばれるものと、ふたつがあります。

いろいろとやてるんですよね。知ってましたか?治療後にタイミング合えば見ていかれてはどうでしょう?

そもそも祇園祭って??

祇園祭って山鉾がメインって思われてる方もようけいはりますよね。

祇園祭は毎年7月1日〜31日に行われる祇園・八坂神社の祭礼です。

その由来は平安時代まで遡ります。さすが古都京都どす〜。

平安時代前期・869年。1146年前の京都では各地で疫病が流行していました。

そこで人々は二条にある神泉苑で八坂神社の神様(素戔鳴尊(スサノオノミコト)、櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)、八柱御子神(ヤハシラノミコカミ))を迎えた神輿3基と66本の矛を立てて御霊会(※)を行い、神に疫病を鎮めてもらおうとしたのが始まりと言われています。
(※災厄や祟りを防ぐための鎮魂儀礼。当時は天変地異や災いは不慮の死を遂げた人の魂による祟りと考えられていた)

室町時代になると四条室町を中心に町衆(呉服屋の金持ちとかが多かった)と呼ばれる人たちが自治組織(両側町)をつくるようになり、各町ごとに山鉾を作って街中を巡行する現在のような形になっていきました。(現在も山鉾とそれを管理する鉾町は四条通・室町通近辺に集まっています)

その後応仁の乱や第二次大戦などで中断もありましたが、その度に街の人々の力で復興し、現在まで実に千年以上続く歴史ある祭りとなっています。

そんな歴史のある祭りです。

当分、祇園祭ネタが続きます。勉強してね。
IMG_1265

The following two tabs change content below.
親父が北海道、オカンが九州の出身、京都で出会い、私が生まれ京都育ちですが京都人っぽくない沖縄の宮古島が大好きです。沖縄の人とよく間違えられます。

最新記事 by 平野 秀一 (全て見る)