寄り添うっちゅうこと。

うちに来てもらう人と初めて話しをするとき泣く人がたまにいはります。

月に1人ぐらいかな。

て話を患者さんと話をしてて、泣かれたらどうするん?と言われて「ティッシュ渡すぐらいかなー。」と言うてたら「私は泣くとかありえへんなぁ。でも先生って酷〜い笑」と。

基本的に私は相手の感情に同情することはありません。

痛いと言われれば「こんな状態じゃ痛いでしょうね〜。」

悲しいと言われれば「大変っすね。」

辛いと言われれば「そうですか〜。」

ぐらいです。

これってひどいのかな?

でも、うちに来てくれた人には「その人に寄り添えるような治療を」と思って仕事をするようにしています。

できない時も多いですが苦笑

ちょっと前に「寄り添うってなんやろ?」と考えて時があって(別に深く考えることでもないとは思うけど)ただ、悲しいやら痛いやら言われたことに同情する形はほんまの意味で寄り添うってこととはちょっと違う気がするんです。

だから泣かれようが痛がられようがあんまり気にしないというか「あ〜泣いてしもた」ぐらいのリアクション。

泣かれても私は笑ってること多いし。

上辺だけやったら「痛いですね〜大変でしたね。」と優しい言葉をかけてあげたら相手は嬉しくなるかもしれん。

この人は私のことを理解してくれてると思うかもしれません。

でもそれじゃぁちょっとあかんと思う。

うちでやってることを例えると

1人で悩みを抱えて、トボトボ歩いてる人がいたとして、たまたまその辺いた私(烏丸カイロ)を見つけて話しかけてきて(来院)、それからちょっと一緒に歩くようになって、「こうしてみたら?」とか「あーしてみたら?」とか「こんなんどうやろ?」と試行錯誤して、その結果で自分の足で歩けるようになっていく感じ。

言葉に寄り添うことじゃなく生命に寄り添うって言うたら大袈裟やけど。

人に『触れる』という行為を通して自分の足で歩けるようになるまでそっと手を差し伸べる。

それが今思う寄り添うってことなのかなと思っています。

治療を終えてその患者さんと話ししてて、「育児とか家事で頑張って無理してきたし、痛みを我慢できる体やからここまでなってしまったんちゃいます?」って言うたら「先生。そんなこと言われたら私泣きそう」やって笑

2人して笑ってました笑

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親父が北海道、オカンが九州の出身、京都で出会い、私が生まれ京都育ちですが京都人っぽくない沖縄の宮古島が大好きです。沖縄の人とよく間違えられます。

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