と種子法って法律が可決されたと患者さんに言われて「そりゃ困る!何やそれ!?」となり最近SNSとかでもちょこちょこ見る種子法とかいうものを調べてみた。
そもそも種子法って???
主要農作物種子法 は、昭和27年に、戦後の食糧増産という国家的要請を背景に、国・都道府県が主導して、優良な種子の生産・普及を進める必要があるとの観点から制定 ※ 稲・麦・大豆の種子を対象に都道府県による自都道府県内に普及すべき優良品種(奨励品種)の指定、原種及び原原種の生産、種子生産ほ場の指定並びに種子の審査制度等を規定
解りやすく言うとええ種子を常に作るためと国に普及するために日本っちゅう国がその役割を果たす法律です。
種自体は都道府県のJAとか普及センターがやってるけど、その地域(京都やったら京都の土壌や気候)にあった種を農家の人たちが使えるように種子法に基づいてそこにかかる予算とかを国がやってたらしいです。
で患者さんが言うにはそんな種子法が来年の4月で廃止されるようなんです。
でそれの何があかんの?
「それ平野さんが家庭菜園できひんなるだけちゃうの?」ってなりますよね?
まぁそう言わんと(笑)
調べたところによると可能性としては今は国の予算を使ってやっている種を作るときのコストが上がって米、麦とか大豆とかの値段が上がったり、種のことに民間の企業が参入し、新しい品種を改良したりして種に特許がついたりとなるかもしれないんです。
民間企業は利益を求めないといけないからそうなりますよね。
ちゅうことは私が家庭菜園で種を使いたいとなるとその種の特許を持っている会社にロイヤリティなりを払わないといけなくなるかもしれないということで、そんなもん家庭菜園ではやってられないということで家庭菜園もできなくなるという話をしてくれたんですね。
あとは勝手に使ってると違法になるからそれなりの罰則が課せられてしまう可能性もあるかもしれないと言われていました。
アメリカでは家庭菜園が禁止らしいです。
やってると畑を爆破されるんですよって患者さんが言うてたけどほんまか?笑
それがほんまならマジで困りますが私が使っているのは固定種という種で自家採種できる種やし大丈夫と思っていたらそうでもないらしくて、将来的にその固定種自体も減っていってしまう可能性も出てくるようです。
いや〜それはマジで困る。
安倍さん勘弁してくださいよ。
マ・ジ・で。
国的にはTPPとかで外国の企業が種を自由に持ち込めるようにしたいとかの思惑もあるのかな?
ざっと調べただけなんで正確さには欠けるところもあるかもしれませんが、そんな法律が可決されたという話でした。
話は変わるようで変わりませんが・・・
さっきも言いましたが、私が普段使っている種は固定種という種です。
そして化成肥料と農薬は使わずに落ち葉とか糠と麹菌で自然の堆肥を作って野菜を作っています。
マニアックでしょ(笑)
知ってる人も多いとは思いますが、種にも二種類あって、固定種とF1というのがあります。
知ってました?
固定種・・・地域で何世代にもわたって育てられて自家採種したその土地の環境に適した野菜。(伝統野菜ってやつ)これはその土地で何世代か育てるとその土地に馴染んだ野菜が作れる。
F1(一代雑種、交配種)・・・異なる性質の種を掛け合わせて作った雑種の1代目。スーパーとかで売ってるのはその野菜が多いかな?どこでも出来て病気にも強くて、たくさん取れる。
特徴としては固定種は種ひとつひとつに個性がある。
例えば固定種は発芽が遅かったり成長が遅かったりやけど上手い野菜で種が取れ子孫が残せる。
F1は発芽時期も育ちも一緒で病気に強かったり遺伝子を操作された野菜で味はなく一代限りで子孫を残せない。
人間でいうと固定種はみんな違う顔。F1はみんな同じ顔。
民間で野菜を作るなら?そりゃ病気にも強くてたくさん取れて見栄えもよくてのF1ですよね。
種子法の話に繋がるかもしれませんが、米、麦、大豆とかそんなハイブリッドなF1の種が海外企業から日本に入ってくることになります。
種自体の値段も上がり、米、麦、大豆、野菜の値段が上がったら農家の人も大変やし、野菜を買うのも値段が上がる家計にダメージ本で私みたいに家庭菜園を楽しんでる人も大変。
何より根本的にミトコンドリア遺伝子を操作された種からできた野菜って美味しくないんですよね。
話がちょっと飛びますがミトコンドリアって全ての動植物の細胞に存在する細胞内の核遺伝子以外に存在してミトコンドリア自体も遺伝子を持っているエネルギーを供給してくれるやつ。※ミトコンドリアについてはまた今度記事を書いてみます。
で話は戻って。
小さくても味のする野菜がやっぱり上手いです。
大量生産大量消費の時代ですが、そこんところは何とかなればな〜と今回調べてみて思いました。
「種子が消えれば食べ物も消える。そして君も」
これは国際的な種子貯蔵庫の創設に尽力されたスウェーデンの研究者ベント・スコウマン氏のメッセージですが、何か考えさせられますね。
今、私たちが食べているものは何やろ?
私たちの体は食べたものでできている。
生命ってなんやろ。
私が種でお世話になっている種屋さんが本です。
面白いですよ。