昨日は吹田市まで往診に行き、知らない間に一方通行逆走をしてしまいました。
運良く警察はいなかったので助かりましたが、知らん土地は気をつけないといけません。
一昨日に書きました、パニック発作とパニック障害の続編です。
日常で気をつけることなどを書いているのでお困りの方以外でも何かの参考になれば幸いです。
パニック障害へ心構え
まず第一に本人が疾患とパニック発作に対しての知識を持つことが大切です。
現在では脳の機能異常という説が多いですが、パニック発作は多くの精神疾患(不安症/不安障害、うつ病、躁うつ病、強迫症/強迫性障害、パーソナリティ障害、等)で認められます。
発作=パニック障害と決めつけないように一つの病院だけでなくセカンドオピニオンなどもしっかり受けましょう。
パニック発作を経験したことのある方は、このまま死ぬんちゃうか・・・?怖い!という記憶が残りますが、パニック発作では死なないのでその点をもう一度自分自身で認識することも大切です。
また発作が起これば数分〜数十分で治りますが、対象法として
- パニック発作では死なない。
- 冷たい水などを飲み落ち着く。
- うつ伏せになったり、体を丸めて深く呼吸しやすくする。
- 外の空気が吸える広い場所に移動する。
などもあるので参考になさってください。
家族や同僚の方の理解も必要です。
なったことない方は到底わからない苦しみです。甘えやわざとやっている病気ではないので暖かく見守ってあげることが大切です。
また当事者を責めたり、非難したりすることは逆効果です。
理解を示しサポートしてあげるようにしてください。
本人と家族の共通の認識
パニック障害・発作が起きた原因は探し続けても仕方ありません。
なったのはだれの責任でもなく運が悪かっただけと考え、あなたにあった治療をあせらず、あきらめず続けることが大切です。
一生付き合うような問題でもないので、適切な処置をしてくれる医師・代替医療者がいれば相談しましょう。
パニック発作に対して気をつけること
パニック発作は5〜7月が一番多く発症しやすいと言われています。
原因はわかりませんが、ストレス(環境の変化・暑さ)なども関係しているという報告もみられます。
- 疲れが溜まっている時は無理をせずにゆっくり休養を取る。
- 睡眠不足にならないように質のいい睡眠をしっかりと確保する。
- ストレスを溜め込まずに運動などで汗をかいたりと発散する方法を見つける。
- 風邪など体調を崩さないようにを自己管理をしっかりする。
など自分自身の疲れを取るということも心がけましょう。
パニック障害の時に気をつけるべき食事
これを食べたら治るというものはなく、基本的にはバランスのとれた食事をとることがいいとされています。
パニック発作と言っても原因が脳の機能異常ではなく内臓の機能異常などであれば、小麦や乳製品、白砂糖などは極力控えてもらうなど生活週間の改善にも取り組んでもらうようにしています。
またパニック障害の治療に役立つ栄養素として『ビタミンC』、『カルシウム』、『多糖類』があります。
多糖類は糖質の1種ですが、他の糖質と異なり、摂取をしてから体内に吸収されるまでのスピードがゆるやかですので、急激に血糖値を上げる事はありません。
血糖値を一定に保ちながら栄養を摂取する事が出来ますので、パニック障害の治療には非常に効果的です。
ビタミンCは、精神病と深い繋がりがあるとされるストレスから、体を守るための抵抗力をつけてくれる物質です。
カルシウムは、精神のバランスを整える働きを持っています。
参考までに
セロトニンを作り出すビタミンB群もパニック障害には効果あるので書いておきますね。
ビタミンB1:豚肉・うなぎ・たらこ・ナッツ類
ビタミンB2:豚レバー・鶏レバー・牛レバー・うなぎ・牛乳
ビタミンB6:かつお・まぐろ・牛レバー・さんま・バナナ
ビタミンB12:牛レバー・鶏レバー・カキ・さんま・あさり・にしん
避けないといけない食品
上白糖を多く含んだケーキやスナック菓子、ジュースや炭酸飲料
コーヒー・紅茶等のカフェイン飲料
酒類、食品ではありませんがタバコも控えましょう。
と二回に分けて簡単にまとめてみましたが、最近は本当に相談の多い疾患の一つです。
若年層から働き盛りの方、長年の投薬治療でも治らないそんな方もおられます。
現代病のようですが、一生そのままかっていうとそうでもないので、心配せずあなたにあった治療法に取り組んでもらえればと思います。
うちに今通院中のかたはご安心ください。しっかりとサポートしていきます。